どうも、久しぶりになります。
ここ数日は実家に帰省したり
仕入れにいったりしていました。
「あっ、やばい今月の仕入れ目標いってない!」と思い
後半仕入れにがっつりいってきてなんとか達成しました。
と本題なのですが今日話す内容を
この前、友人に話をしたら「おもしろい」って言ってもらえたので
みんなにシェアしていきたいと思います。
なんの話かというと
『価格』についての話になります。
「不景気でお客さんがこない・・・」
何をやるにしても『価格』はとても重要な要素の一つになりますよね。
どうしてお客さんが来ないと思いますか?
さっき言ったように価格が高いから?
それって実は全くの逆の思考になっているんですよ。
最近はたくさんの場所で値上げをしていますよね。
価格が上がることは僕たち消費者からとってみれば
「やだなー」って思いますよね。
「来月から500円値上げをします」
今まではこんな話を聞くと
「経営苦しいのかな?」って考えていました。
どう思いますか?
大半の方は同じように考えると思うんです。
でもこれって実は考え方が違うんです。
ちょっと1つ実例を話したいと思います。
ある有名テーマパークでも値上げをされていますよね。
しかも開園当初と比べると数千円上がっています。
物価も上昇していますし
消費税も上がっているので
それに伴いある程度の値上げは
しょうがないことですが。
それにしても高いですよね。
行けば楽しいのですが
価格をみてしまうと「うーん」となってしまいます。
このテーマパークが赤字経営なのか?
あの入場者数を見るとちょっと赤字とは考えられないですよね。
確かに経費に莫大な金額がかかります。
しかし入場者数から考えればおそらく黒字だろうと考えられます。
じゃあなぜ価格を上げているのか?
これは逆に
客がこない→価格を上げて一人あたりの単価を増やす
というものではなく
客が来すぎてしまう→価格を上げて客数を減らそう
というものだと考えられます。
よくあまりにも客が来すぎて入場規制がかかることがあります。
それならば逆に入場規制がかからない
ギリギリの値段まで引き上げていきます。
なおかつ人間は慣れます。
一気に2000円入場料が上がってしまえば
ほとんどの人がこなくなってしまいますが。
5000円→5500円→5800円→6200円→6500円→6700円→7000円
みたいに徐々に上げていけば
値上げ→慣れ→値上がりを忘れる→値上げ
という流れになって
お客さんが全く来なくなるということはありません。
経営状況が厳しいのかどうかはわかりませんが
こう考えると赤字だから利益を出すために価格を上げているのではなく
売り上げを下げずに効率良く利益を出すために価格を上げていると思います。
こうやって不況と言われている中で
『安い商品』を売りにした経営はやってはいけないんです。
不況では商品は購入されません。
それがいくら安くとも
さっき言ったように人間は慣れます。
変化することで知覚します。
1000円が500円になれば一時は「安い」と言って買いますが
他店も同じように500円になれば
その商品の価値=500円となります。
そうなるともう値下げ地獄ですね。
他店が480円ならこっちは450円。
次は400円・・・
「もってけどろぼー!」って感じ
まぁこれでは潰れてしまうのは目に見えていますね。
『不況の時こそ高く売れ!』
不況時にはものを買う人が限られてきます。
お客さんはより良いものを求めるようになってきます。
だからと言って安い商品を買いたいと思っているわけではないんです。
その商品に値段以上の価値を感じることができれば
お客さんはその商品を購入するという行動に移ります。
例えば掃除機で言えば
普通の一般的でごくごく普通の掃除機が8000円
吸引力の変わらないただ一つの掃除機32000円
欲しいのはどっち!?
ダイソンですよね。
違う違う^^;
吸引力の変わらない掃除機ですよね。
人は購入する理由さえあれば行動に移ります。
ビジネスにおいてこの原理は必要不可欠なのですが
なんでその商品を買うのかをお客さん自身が説明できる。
こうなるともう頭から価格のことは抜け落ちます。
いつ買うか
どうやってもって帰るか
どこにしまおうか
すでに購入することが前提になります。
逆に景気が良い場合には
価格を下げてでも商品を買ってもらう必要があります。
景気が良いというのはお金の流れが早いことです。
みんなお金を使いたがっています。
誰しもが商品を買いたいのです。
だから価格を下げるのは好景気の時なんです。
不況時には価格を上げてそれに見合った価値を提供する。
好況時には価格を下げてどんどん商品を売る。
だから値段を上げているのかってことが分かったと思います。
購入者の立場で物事を見てしまうと
ビジネスの観点から見るとおもろいことがわかる時があります。
これだから面白い。
テーマパークであってもお店であっても
長年続けていられるのには戦略があるからです。
たくさんの観点からそんなビジネス戦略を見ることができれば
もっとビジネスが楽しくなりそうですね。
では今日は価格の話になりました。